沖縄3泊4日の旅
6月12日(月)関西空港を出発し、3泊4日の日程で沖縄県を訪問した。
昼前に那覇空港に到着したが、その前週梅雨入りしたはずの本土上空の梅雨前線が再び南下し、昼食後訪れた米軍嘉手納基地や琉球村は大雨であった。
この先どうなるのかと心配されたが、その後は徐々に雨も峠を越し、「象の鼻の形」をした奇岩で有名な「万座毛」では傘もほとんど要らなくなり、その近くの海を見渡せる絶景のホテルに宿泊した。
部屋の窓からは綺麗な夕焼けが見られ、翌日の天気に期待をしたが、予報はあくまでも降水確率50%とのことであった。今年の沖縄の梅雨は例年にない降水量だったそうで、テレビをつけるとNHKの全国ニュースで、那覇市内のマンションが地滑りで倒壊の危険性がある様子が放映されていた。
翌火曜日は終日曇りで、午前中「海洋博公園」内にある「美ら海水族館」で、ジンベエ鮫やマンタが悠々と泳ぐ姿や亜熱帯の美しい魚たち、あるいは今が丁度サンゴの産卵する時期にあり、その様子を見ることができた。
また屋外ではイルカのショーが行われていた。昼食後「東南植物楽園」にて世界中の熱帯・亜熱帯植物が2000種類以上ある美しい庭園を散策後、那覇市内のホテルに宿泊した。
ホテルでは夕食後「琉球舞踊ショー」が行われており、美しい着物の女性による踊りが披露されていた。
水曜日も天気は朝方ぱらぱら降られた程度で、観光日程にはほとんど影響がなかった。午前中、ランを中心とした様々な花が観賞できる「ビオスの丘」を訪れ、
午後は「おきなわワールド」にて、盆踊りの一種で「エイサー」と呼ばれる若者達による躍動感あふれる踊りを見たり、美しい珊瑚礁からできた大鍾乳洞である「玉泉洞」に入ることができた。
翌木曜日は午前中「首里城」を見学後、午後から有名な「ひめゆりの塔」と、摩文仁平和祈念公園にある「平和の礎」を訪問した。この地が終戦直前に激戦地となり、多くの戦争犠牲者が発生したということなど、今では想像もできないくらいであったが、沖縄という南国の平和な島における歴史の因縁とともに、これらの多くの犠牲の基に、今日の日本の平和があることを改めて強く実感した。
心配された天気もまずまずの4日間の旅を無事終えて、その日の夕刻関西空港経由にて帰宅した。
今回バスで観光している中で特に印象に残ったことは、沖縄では個々人の家は本土に比べてそれほど大きくはないのに対し、お墓が大変大きくて立派なことであった。本土の墓地のイメージとは異なり、多くは丘の斜面にそれぞれの家毎に石造りの小屋のようにして設けられており、折々にその前で親戚家族がそろって料理を味わいながら、先祖を供養するのが習慣だそうで、このような伝統があることも、県民所得は決して多くないにもかかわらず、寿命も長く心豊かに暮らせる理由の一つなのかも知れない。
今回は天候の関係で、残念ながら「七色に輝く海」は見ることができなかったが、次回は島巡りを含めて、珊瑚礁の海に潜って直にその美しさを味わってみたい。
今回の旅行で知った「童神(ワラビガミ)」 −天の子守唄― を最後にご紹介します。 |
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天からの恵み 受けてこの星に 生まれたる わが子 祈り込め育て イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー かなし うみなしぐわ 泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー ティダの光 受けて ゆういりヨーや ヘイヨーヘイヨー 健やかに育て |
暑き夏の日は 涼風を送り 寒き冬来れば この胸に抱いて イラヨーヘイ イラヨーホイ イラヨー かなし うみなしぐわ 泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー 月の光 あびて ゆういりヨーや ヘイヨーヘイヨー 健やかに眠れ |
06.06.30 守山裕次郎